ゆたんぶろぐ

気が向いたら書いてます

メーラを Mailbox から Airmail (Mac) と Spark (iPhone) へ乗り換えた

Dropbox 社の Mailbox が 2/26 に終了するという話は、昨年 12 月にユーザ間へ衝撃を与え、ぼくの周りでも代替メーラをどうするかで悩まされる人を見かけておりました。
blogs.dropbox.com

Airmail

ぼくは元々、標準のメーラを使っていたのですが、メールの量が多くなると重くてやってらんなかったので、色々と見た結果、Mailbox という選択をしました。スッキリとした、されど使いやすい UI がとても気に入っており、iPhone アプリもあったので、とても重宝しておりました。デザインからのスライス切り出しは iMac、コーディングは MacBook Pro とマシンを分けているので、どちらかでメールを書いているときに「あ、添付するファイルが違うマシンだ」と思っても同期しているので、違うマシンでもそのまま続きを書けるという素晴らしい体験ももらえました。そんな Mailbox から「なによアタシの方がやってらんないわよ」とフラれることになるとは...。

そこで、期限日までに Mailbox への卒論を書き、新しいメーラを妻に迎えるべく、お相手探しをしました。残念ながら Becky! には乗り換えないです。

まず、El Capitan にアップデートしてから何か変わったかもしれないと思って、標準メーラを立ち上げましたが、2 秒後にそっと閉じました。次に Inbox を見てみましたが、複数アカウントの場合いちいち切り替えないと使えないので、使えない子として候補外となりました。そして、10 年ほど前まで Windows も併用していた頃によくお世話になっていた Thunderbird ですが、見た目がイモなので見なかったことにしました。そしてサクサク動くと評判を見かけた Opera Mail をインストールしてみました。イモ過ぎます。直後にアンインストールしました。サクサクと言っても増田ジゴロウ木村カエラのことではないです。そして、最後の切り札、Airmail をインストールしてみました。
airmailapp.com

見た目

妻に迎えるとか言いながらさっきから見た目の話が多くて恐縮ですが、Airmail の見た目がまず素晴らしいです。とてもスッキリ、かつスタイリッシュです。スタイリッシュって人生で初めて入力したかもしれませんし、もしかしたら死語かもしれませんが、スタイリッシュです。あ、洗練って言葉がありましたね、そうそれです。めちゃくちゃ好みです。新垣結衣ぐらいに好みです。
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複数アカウント

ここができないと話にならないんですが、ぼくは gmail.com のアカウント 1 つと、Google Apps でのアカウント 2 種を使っているので、これらを切り替え無しにまとめて使えるメーラが最低条件なんです。Airmail も Mailbox と同じようにまとめられるので問題ありません。

アーカイブの賢さ

たぶんこれが一番嬉しいんですが、Mailbox では受信箱に入っているメールをアーカイブすると、Archive として扱われます。そのメールが既にラベルが付いているリプライのようなメールであっても、Archive へ入ってしまっていました。しかし Airmail は賢いのです。そういうラベルが付いているメールは、Mailbox のように毎回ラベルを付けなくても、アーカイブするとそのラベルを維持したまま受信箱から移動するんです。Mailbox の最大の難点が克服されたわけです。

リプライは晒せないので、「500px」ラベルを付けたメールで見てみます。
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アーカイブします。
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すると「500px」ラベルを維持したまま受信箱からいなくなります。Mailbox では毎度ラベルを指定してあげないといけませんでした。
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リプライ作成画面

いつの頃からか、Mailbox のリプライ作成画面が、別ウィンドウではなくスレッド内のインライン画面でしか作成できなくなっていました。前はインライン画面から別ウィンドウへ展開できた筈なんですが...。Airmail は逆に別ウィンドウでしか作成できませんが、こちらの方が望んでいた形です。

手動受信

Mailbox って、受信ボタンがなかったので、指をくわえて待つしかなかったんですが、Airmail には受信ボタンがございます。細かいけど嬉しゅうございます。
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設定周り

特にコレと言った美味しい設定はないんですが、通知で受信音を「Airport」にして空港感を味わったり、リンクを押したときにバックグラウンドで開けるのでブラウザと行き来しなくてもどんどんリンクを開ける(ホッテントリメールとか)、ぐらいの恩恵にあずかってます。
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Spark

一度 Spark をインストールしていたのですが、設定で神アプリになることを知らずにアンインストールしてました。その後 Inbox はやはり複数アカウントの問題があり断念、まぁメールは基本 Mac で読み書きするし、iPhone は最悪標準でもいっかと思っていた矢先、友達から Spark の素晴らしさを教えてもらい、一気にお迎えとなりました。
readdle.com

見た目

こちらも見た目から入って恐縮なのですが、青を基調としたデザインがすっと馴染む感じがして心地よいです。アイコン類もスッキリしてるし、UI も分かりやすい。
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複数アカウント+キャリアメール

先ほども書いたように最低条件が複数アカウントをまとめられることでしたが、Spark はさらに上を行き、Mailbox でも不可能だったキャリアメールもひとつの受信箱で受けられるようになりました。これは本当に助かります。数人ですが、キャリアメールでないとメッセージを交わせない人がいるので(ぼくが LINE をやってないから)標準メーラを押し入れに隠すことができなかったんですが、もうこれからは押し入れの一番奥に入れても大丈夫です。Spark が全部引き受けてくれるのです。本当に素晴らしい。
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メール設定のやり方(利用しているキャリアは au です)

まず、サーバ情報の取得などは、au のサポートに細かく書かれています。これの中程にある「14 メッセージ内のユーザ名およびパスワードを確認します」まで進めます。
csqa.kddi.com

次に Spark 側では、設定(サイドバー一番下の Settings)を開き、「Mail Accounts」→「Add Account」→「Other」と進みます。
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ここで情報を入力すると「Show advanced settings」を押せるようになるのでこれを押して、さっき au のサポートページの通りに進んで取得したサーバ情報などを入力します。当たり前ですが、どこかが間違っているとうまくいかないので、エラーになる場合はどこかを見直して再チャレンジしてください。

設定の細やかさ

Mailbox でもありましたが、Spark でも同じようにスワイプ操作のカスタマイズができます。その他の設定も細やかにできるので、完全に手放せない感があります。
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Mailbox から Airmail へ乗り換えてアーカイブ問題が解消し、Spark へ乗り換えてキャリアメールも扱えるようになって、むしろ幸せになったというお話でした。