ゆたんぶろぐ

気が向いたら書いてます

ローターアクトクラブについて

ローターアクトクラブというのを知ってますか?
多分、ほとんどの人が知らないと思います。

ロータリークラブというのを知ってますか?
少し、知ってるって人が増えたかもしれません。

では、ロータリークラブからご説明しましょう。
ロータリークラブとは簡単に言ってしまえば奉仕団体です。たまに「〜〜ライオンズクラブ寄贈」ってのを見たことありませんか?ライオンズクラブロータリークラブから派生したクラブであり、同じような精神を受け継いでいるので、同じようなものと思っていただければまぁ大丈夫です。ロータリークラブは世界 200 以上の国と地域に存在し、100 万人以上の会員がいます。有名な会員としては、ケンタッキーのカーネルおじさんがそうです。今度、KFC に行ったときに、おじさんの胸バッヂを見てみてください。ロータリーバッヂが付いてます。駅のロータリーと言いますが、あれってグルグル回るような形ですよね。それと同じように、活動がずっと続くようにと、「ロータリー」という名前になってます。また、ロータリークラブは個々のクラブについての単語であり、これらを統括する組織として、国際ロータリーが存在します。なお、1 つのロータリークラブには、1 業種から 1 人しか入会できません。異業種交流の意味合いも強いです。

さて、ローターアクトクラブに話を戻します。ロータリークラブは、社長など「おかねもてぃ」が集まるクラブ(会費はクラブによって半年で 40 万とも言われる)であり、お金はあるけど体力が・・・というジレンマがあります。そこで、ロータリークラブから毎年「予算」という形で資金を提供してもらい、実際に「活動」する若い組織が存在します。それが、ローターアクトクラブです。日本では 18 歳〜30 歳までが入会できます(国によって違う。35 歳まで上限を上げようという運動が 10 年くらい前はあった)。また、ローターアクトクラブも世界中にあり、15 万人以上が在籍しています。

組織体系としては、親クラブであるロータリークラブの体系に沿うので、国際ロータリーの地域分割に従います。25 年くらい前は 3 桁の数字でしたが、現在は 4 桁の数字になっています。例えば、私は 1996 年〜2000 年までは国際ロータリー第 2650 地区京都外国語大学ローターアクトクラブ、2000 年〜2004 年までは国際ロータリー第 2750 地区東京西ローターアクトクラブに所属していました。

各クラブは地区によって統括されていますが、地区役員という役職も存在します。各クラブに所属しながら地区役員としての役割をこなすという感じです。地区代表・地区幹事・地区会計・地区副幹事(アクトの日(年に一度、地区内のローターアクターが参加する活動)担当・渉外担当、国内研修担当、海外研修担当、会員誌担当、など)などがあります。また、年に一度、全国ローターアクト研修会という、大きなイベントがあります。これは全国のローターアクターが一堂に会するもので、1000 人に及ぶ規模を運営する行事です。これは別途専用の委員会が発足します。私は在籍中に、クラブ会長、クラブ幹事、クラブ記念式典実行委員長、アクトの日実行委員、全国ローターアクト研修会実行委員を経験しました。どれも素晴らしい経験でした。

さて、ローターアクトクラブは、6 つの委員会があります。社会奉仕委員会・国際奉仕委員会・クラブ奉仕委員会・会員増強委員会・財務委員会です。一つ一つを見てみましょう。

「社会奉仕委員会」
地域に根ざし、地域に貢献することを意図しています。活動内容としては、街頭清掃活動、老人ホームでの車いす磨き、障害者学校での祭りのお手伝い、などです。

「国際奉仕委員会」
国交があるないに限らず、国際的な繋がりを持とうという意図があります。活動内容としては、外国のローターアクターの観光連れ回しやホームステイ受け入れ、外国文化の勉強会などです。

「クラブ奉仕委員会」
クラブ会員自身が「楽しい」と感じなければ意味がないので、楽しんじゃえという意図です。活動内容としては、そば打ち体験や釣り体験、合宿などです。

「会員増強委員会」
会員を増強することで、クラブの維持費となる会費収入が増え、会員数が多いことは親クラブであるロータリークラブにとっても、ローターアクトクラブを維持することが有意義になるので、会員を増やす活動を行う意図があります。活動内容としては、ローターアクトクラブの認知向上のためのフリーマーケット開催や新入会員の歓迎会等です。

「財務委員会」
ロータリークラブからの補助金だけで運営していては自立性がないので、自分たちの活動を通して資金を調達することを「考える」という意図があります。実際に活動を行うのはクラブ員全員が「主体」となります。

「専門知識開発委員会」
前述しましたが、親クラブとなるロータリークラブには 1 業種 1 人しか所属できないということは、様々な業種の人と出逢えるということなので、様々な専門の知識に触れることを目的としています。先生役を呼び、話を聞く会を「卓話」と呼んでいます。このようにロータリアンの話を聞くだけでなく、完全に外部の人を呼ぶこともありますし、自分たちで調べたりすることもあります。私は以前「ウェブサイトの作り方」ということで html を解説したこともあります。

6 つを細かく言ってきましたが、簡単に言うと「興味あることになんでもトライする」ということです。「やってみたい」は経験に繋がり、人生の糧になります。なので名義上は「奉仕団体」ではあるものの、そば打ちや釣りなどがあるのです。また、元々は大学基盤が主軸であり、「出会い」も趣旨に含まれますので、ローターアクトクラブ内での交際や結婚も多々あります(私もそうです)。「アクト内恋愛」や「アクト内結婚」と呼ばれます。

で、このノートで何が言いたいかと言うと、30 歳までの人でこれに興味あったら、参加してみては?ということです。男女の出会い的なこともあると言いましたが、ロータリークラブの人々と繋がることで、ビジネス的にもチャンスが産まれます。非常に有意義なクラブだと私は思っています。

最後に、ローターアクトクラブの定款にも書いてありますが、政治団体・宗教団体とは一切関係ありません。